2025年06月05日  Information

花は、少しの工夫でぐっと長持ちします。毎日のちょっとしたお手入れで、お花との時間をもっと楽しんでいただけたら嬉しいです。

切花の基本ケア(全花共通)

まずはここから!切花の基本ルール

1.水は毎日取り替え花瓶は清潔に保つ

雑菌の繁殖を防ぐ

切り花を水に浸けると、茎や葉から有機物が溶け出して水が汚れるため、雑菌が繁殖しやすくなります。雑菌は花の導管を詰まらせ、花が水を吸えなくなり、枯れる原因となります。

切花延命剤と栄養補給

殺菌効果と栄養補給効果のある切り花延命剤を使うと、より効果的に花が長持ちします。そのためにも、水を清潔に保ち、花が栄養を十分に吸い上げられる状態を維持します。

花の健康維持

雑菌が繁殖すると、水が汚れて花に栄養が届きにくくなり、茎が腐って花が枯れる原因となります。

2.茎の切り戻し

【花切りハサミ】

切れ味の悪いハサミで茎を切ると、茎の導管が潰れてしまい、水が吸い上げにくくなります。また、ハサミは常に清潔な状態を保ちましょう。

【給水促進】

茎を斜めに切ることで、断面面積が広がり、より多くの水を吸い上げやすくなります。

新鮮な切り口

新しい切り口は、水分の吸収がスムーズに行える状態です。切り戻しで新鮮な状態を保つことで、花が長く楽しめます。

3.花瓶の水の量に注意

【花の種類によって調整】

多すぎると茎が腐り、少なすぎると水を吸い上げられないため、花の種類や状態に合わせて適切な水量を調整する必要があります。基本的には、花瓶の1/3から半分程度が目安です。

【浅い水が好きな花】

茎が柔らかく、水を吸い上げやすい種類や、茎に細かい毛が生えていて水が汚れやすい種類などです。具体的には、チューリップ、ヒマワリ、ガーベラ、ラナンキュラス、スイートピー、アネモネ、カラーなどが挙げられます。

【深い水が好きな花】

茎が硬い花や枝ものなど、深水で水揚げをすることで、花がしっかりと水を吸い上げ、長持ちします。具体的には、バラ 、芍薬 、アジサイ 、ユリ 、桜 や枝ものなどが挙げられます。

4.直射日光・エアコンの風が当たらない場所に飾る

【直射日光】

光合成に必要なエネルギーを必要としない切り花にとって直射日光は逆効果です。直射日光は水温を上昇させ、バクテリアの繁殖を促し水の腐敗を早めます。

【エアコンの風】

エアコンの風は花を乾燥させ水分を奪ってしまい花が早く枯れる原因となります。花の蒸散(水分が葉や茎から蒸発する)を活発にし、花が消耗するのを早めます。

【具体的な対策】

直射日光が当たらない、風通しの良い涼しい場所に飾ります。そしてエアコンの風が直接当たらないように、距離を置きます。最後に窓辺に飾る場合は、レースカーテンなどで日光を和らげてください。

花の種類別のワンポイントアドバイス

このお花には、こんなコツがあります。花の名前をタップすると説明ページへ移動します。

~ア行~

・アジサイ

~カ行~

・ガーベラ

カーネーション

~サ行~

~タ行~

・ダリア

・トルコキキョウ

~ナ行~

~ハ行~

・バラ

・ヒマワリ

~マ行~

・マトリカリア

~ヤ行~

・ユリ

※花の名前をクリックしてください

■お困りごとQ&A

【お花が元気がないときは…】

「湯揚げ」でお花を復活させましょう

【飾っていた花の首が垂れてしまったときは…】

「深水」でお花を復活させましょう