2025年06月18日  Information

【はじめに】

日本の伝統的な花として親しまれている菊(マム)は、凛とした美しさと驚くほどの花もちの良さが魅力です。近年では洋風アレンジにもよく使われ、カジュアルにもフォーマルにも映える万能な花。

少しの工夫で、より美しく、より長く楽しむことができます。

1.長く楽しむためのポイント

【水の管理】

菊(マム)は水が濁ると痛みやすいため、毎日のお水替えと花瓶の洗浄が基本です。特に夏場はこまめな管理が◎

菊(マム)は品種(大菊・スプレー菊・小菊)によって蕾で出荷されるものがあります。切花栄養剤を使うことで、本来であれば根から取り入れるはずの栄養を補い綺麗に開花してくれます。

【茎の処理】

菊(マム)は水折りで茎を処理すると水揚げがよくなります。水中で茎を折るとよいでしょう。

ハサミを使う場合は茎は斜めにカットし、吸水面を広くとるのがポイント。

下葉は水に浸からないよう取り除くことで、水が腐りにくくなります。

【葉の整理】

込み入った部分は蒸れやすく、葉が早く傷む原因に。空気が通るようにゆとりを持たせてあげましょう。

【置き場所の工夫】

直射日光やエアコンの風を避けた涼しい場所に置くことで、さらに長持ちします。

2.飾り方のアイデア

【おすすめの花瓶や器】

和の雰囲気に合う陶器の花器がおすすめです。

1本でも存在感があるので、数本だけ活けても十分華やかです。

【他の花との組み合わせ例】

リンドウやユリ、ワレモコウ、ドラセナなど、季節感のある草花と合わせると、和洋折衷に。

白やグリーン系の花と組み合わせると、落ち着いた印象になります。

【小さなアレンジの提案】

最近は花手水が人気で、菊の花もよく飾られています。

スプレー菊は花が沢山ついているため小さな器に飾っても綺麗です。

和室にも洋室にも自然に溶け込みます。

3.豆知識・花言葉

【花言葉】

「高貴」「真実」「長寿」

白い菊:「真実」

黄色い菊:「高潔」

ピンクの菊:「甘い夢」

【豆知識】

日本では「長寿」や「尊敬」の象徴とされ、古くからお祝い事や仏事に広く用いられてきました。

また、近年、洋風品種のマムはポップで可愛らしい印象で、ギフトフラワーにも人気です。

和装の結婚式でもよく用いられます。